クライアントに融資する資金を数百億円単位で調達
私はコールセンターや直営店の立ち上げ、秘書室・社長室、経理部を経て、2016年に現在の財務部門へ異動してきました。主な業務は、会社に必要な資金や、住宅ローンの融資資金を銀行や投資家から調達すること。具体的には、銀行からの借り入れはもちろん、当社がこれまで融資してきた住宅ローン債権を銀行や投資家に売却することで、月に数百億円規模の資金を調達しています。
住宅ローンは一つひとつ条件が異なるので簡単に債権を売却できるわけではなく、商品の特性に応じた価格設定や条件決定をし、それをもとに投資家に対し営業活動を行っているのです。もちろん専門知識が求められる業務ですが、最初から知識があるわけではなく、日々の業務を通じて徐々に習得しました。金融の知識に加え、法律や会計の知識も必要とされるので、私自身は大学時代に会計を専攻していた経験が活きていると感じています。
経営にとってベストな選択に向けて関係者をまとめあげる面白さ
就職活動中、当社に魅力を感じたのは、国際会計基準であるIFRSを国内企業としていち早く導入していたことです。この環境で会計に携わりたいと思い入社を決めました。当初は異なる部署に配属されましたが、当時の人事部長に経理・会計をやりたいと伝えていたところ、財務部門へのチャンスが巡ってきました。
いま私が仕事を進める上で意識しているのは、関わる人すべてがWin-Winの関係になることです。財務に携わる以上、企業を将来にわたって維持し、持続的に成長させていくことが大前提となります。そのためには将来を見据えて相手との信頼関係を構築していくことがとても大切なのです。
そして私の仕事のやりがいは、会社と経営陣の意思決定を支えているということ。財務の基本的な仕事のスタンスは、「ゴールだけ決まっていて、ゴールまでの道筋は自分で作る」です。
具体的には、新たな金融商品を開発するプロジェクトなどがそれにあたります。まず財務が主導となり社内外の関連部署をまとめあげ、大枠を経営層に提案し承認を得ます。その後の細かい専門的な部分は、経営層からある程度一任されることも多いです。経営層から一定の裁量の余地をもらった上で、無数の選択肢の中からベストな選択をしてプロジェクトを成功に導けたとき、この仕事の格別な面白さを感じます。
挑戦する意欲がチャンスにつながる環境
今後のビジョンとしては、さらなるキャリアを積んで自己成長を続けていきたいです。財務のスペシャリストとして活躍する人、高いマネジメントスキルを持っている人など、今までお世話になってきた先輩たちのいいところをそれぞれ取り入れて、会社を動かせる立場になっていければと思います。
SBIアルヒの特徴として、「まずはやってみよう」「やりたいことや意見を伝えてみよう」など、行動力がありポジティブなスタンスの人がとても多い。実現に向かって部門間で連携する力が強いところも魅力です。
最後に、未来の仲間に伝えたいことは、“知識よりも自ら手を挙げる意志”がとても重要だということです。私自身が財務に異動した経緯もまさにそうで、挑戦してみようという意欲がチャンスにつながる環境だと感じています。
※記載の内容はインタビュー時点のものです