サステナブルファイナンス

SBIアルヒのグリーンRMBS

SBIアルヒのグリーンRMBS

当社は、日本で初めてグリーンRMBS(※1)を発行し、「ARUHI スーパーフラット(※2)」のうち「省エネルギー性に関する技術基準」を満たす住宅を対象とする住宅ローンの実行のため、資金調達を行っています。当社は、グリーンRMBSの発行により、省エネルギー性に優れた住宅の普及をより促進することで、CO2排出量の削減に貢献しています。

  • ※1 RMBSとは、Residential Mortgage-Backed Securitiesの略称です。住宅ローン債権を裏付け資産として発行される証券のことで、グリーンRMBSは、その中でも高い環境改善効果が期待される住宅を取得するための住宅ローンを裏付け資産として発行されるものを指します。
  • ※2 「ARUHI スーパーフラット」とは、「お客さまが民間金融機関が提供する住宅ローンを返済できなくなった場合に、住宅金融支援機構が民間金融機関に対し保険金の支払いを行う」という住宅融資保険(保証型用)のしくみ(【フラット35(保証型)】)を用いたSBIアルヒ独自の住宅ローンを指します。

SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワークについて

当社は、グリーンRMBSにより調達する資金の使途、資金調達の仕組み、管理体制等を SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワークとして定めています。本フレームワークについては、株式会社日本格付研究所より、 「グリーンボンド原則」 、「グリーンローン原則」、「グリーンボンドガイドライン」及び「グリーンローンガイドライン」 に適合している旨とあわせて、最上級評価である「総合評価:Green 1(F)」の評価を受けています。

グリーンRMBSの概要

  1. 1

    当社は、お客さまに対し「ARUHI スーパーフラット」の融資を実行し、住宅ローン債権を取得します。

  2. 2

    当社は、SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワークに適合した住宅ローン債権(※3)を信託銀行に信託し、信託銀行は当社に対し、この債権から発生する受益権を交付します。この受益権がグリーンRMBSとなります。

    ※3 当社と住宅金融支援機構との契約により、住宅ローンが不測の事態により事故となった場合に備え、住宅ローン債権には保険が付保されています。

  3. 3

    当社は、証券会社等を通じてグリーンRMBSを投資家に販売します。(※4)

    ※4 なお、グリーンRMBSの販売は、信託ABL方式によっても行われることがあります。

  4. 4

    グリーンRMBSの販売によって得られた資金は、グリーンRMBSの裏付け資産である住宅ローンの取得に全額充当されます。

グリーンRMBSの資金使途

グリーンRMBSは、ARUHI スーパーフラットのうち「省エネルギー性に関する技術基準」を満たす住宅を対象としており、資金使途は、これらの住宅を取得するための貸付金です。

グリーンRMBSの対象となる住宅の省エネルギー性に関する技術基準(※5)
制度 分類 技術基準 該当状況
一次エネルギー
消費量等級
断熱等性能等級
新築
【フラット35】S
ZEH
ZEH 6相当 5相当
金利Aプラン
(省エネルギー性)
認定低炭素住宅 6 5
断熱等性能等級5以上の住宅かつ一次エネルギー消費量等級6の住宅 6 5以上
性能向上計画認定住宅 6 5
金利Bプラン
(省エネルギー性)
断熱等性能等級4の住宅かつ一次エネルギー消費量等級6の住宅 6 4
断熱等性能等級5以上の住宅かつ一次エネルギー消費量等級4または5の住宅 4または5 5以上
金利Aプラン
(耐久性・可変性)
長期優良住宅 6 5
【フラット35】
地域連携型
地域活性化
(グリーン化)
断熱等性能等級6,7相当の住宅 6相当
または
7相当
中古
【フラット35】S
ZEH
ZEH 6相当 5相当
金利Aプラン
(省エネルギー性)
認定低炭素住宅 6 5
断熱等性能等級4の住宅かつ一次エネルギー消費量等級6の住宅 6 4
断熱等性能等級5以上の住宅かつ一次エネルギー消費量等級4以上の住宅 4以上 5以上
性能向上計画認定住宅 6 5
金利Aプラン
(耐久性・可変性)
長期優良住宅 6 5
【フラット35】
地域連携型
地域活性化
(グリーン化)
断熱等性能等級6,7相当の住宅 6相当
または
7相当
  • ※5 【フラット35】の省エネルギー性に関する基準を適用しています。

グリーンRMBSが貢献するSDGs目標・ターゲット

グリーンRMBSは、グリーンボンド原則、グリーンローン原則または環境省のグリーンボンドガイドラインに定義されているグリーンプロジェクトのうち「省エネルギー」に分類される事業であり、以下のSDGsの目標およびターゲットに貢献しています。

目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに

ターゲット7.3.

2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。

目標9:産業と技術革新の基礎をつくろう

ターゲット9.4.

2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術および環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。すべての国々は各国の能力に応じた取り組みを行う。

目標11:住み続けられる街づくりを

ターゲット11.6.

2030年までに、大気の質および一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。

グリーンRMBSに係る調達資金の管理について

グリーンRMBSの裏付け資産はすべてグリーン適格資産であり、グリーン適格資産に係る約定回収金や期限前回収金等は対応するRMBSの元本償還にパススルーで反映されることが信託銀行との契約にて定められていることから、未充当資金は発生せず、グリーンRMBSの残高に関し特別な資金管理を必要としません。詳細は株式会社日本格付研究所による「SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワーク評価書」(※7)をご参照ください。

グリーンRMBSのレポーティング

グリーンRMBSに紐づく住宅ローンの件数、金額の合計は年1回、ウェブページ上に開示する予定です。調達資金の管理について大きな状況の変化が起こった場合には、ウェブページ上で状況と対応の報告を行います。詳細は株式会社日本格付研究所による「SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワーク評価書」(※7)をご参照ください。

  • ※7 「SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワーク評価書」はこちらをご参照ください。

グリーンRMBS発行実績

当社は、グリーンRMBSにより調達する資金の使途、資金調達の仕組み、管理体制等を SBIアルヒ グリーンファイナンス・フレームワークとして定めています。本フレームワークについては、株式会社日本格付研究所より、 「グリーンボンド原則」 、「グリーンローン原則」、「グリーンボンドガイドライン」及び「グリーンローンガイドライン」 に適合している旨とあわせて、最上級評価である「総合評価:Green 1(F)」の評価を受けています。